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第4話 おきせ受難 - 蛙の半兵衛泣き笑い(超時空伝説研究所) - カクヨム
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第4話 おきせ受難 - 蛙の半兵衛泣き笑い(超時空伝説研究所) - カクヨム
「お福、どうした? 顔色が悪いぞ」 ある日半兵衛の塒(ねぐら)を訪ねたお福は、気もそぞろで蒼い顔を... 「お福、どうした? 顔色が悪いぞ」 ある日半兵衛の塒(ねぐら)を訪ねたお福は、気もそぞろで蒼い顔をしていた。 「半ちゃん……」 お福の目からぽろりと涙が零れた。 「おきせが帰って来ないんだよう……」 「帰って来ねえって、おめえ……。もう六つ過ぎだぜ」 夏場の暮れ六つである。現代の時刻で言えば夜七時を過ぎて、陽は落ちている。子供の出歩く時刻ではない。 「どこにもいないんだよう。探したんだよう」 顔を歪めてお福は堰を切ったように言い立てた。 きせは賢い子供だ。親の言いつけを守り、長屋の遠くに出かける事は無かった。大抵は妹のるいの面倒を見ており、傍を離れる事は無い。 「るいは何か言ってねえのか? って、口を利かねえか」 今で言えば自閉症と云うのであろうか。攫われ掛けた恐怖が心の傷となり、るいは未だに言葉を発さない。 「泣いてるばっかりで要領を得ないんだよ」 「長屋の差配(さはい)には話したのか?