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「緑色の坂の道」vol.6070
本牧メルヘン。 ■ 旧いM5が手頃な値段で出ていて、こころ動かされる。 E28、初代のそれが好きである。 ... 本牧メルヘン。 ■ 旧いM5が手頃な値段で出ていて、こころ動かされる。 E28、初代のそれが好きである。 まだ野蛮だった頃のアルピナの3.5なんかもいいのだろうけれども、直6DOHCのそれをこつこつ仕上げ、夜の首都高を軽く流すなんてことに憧れる。 多分、車両価格の倍はかかるんだろう。 革シートなら手入れが楽だが、布のそれはもう部品がないのかも知れない。 時代錯誤の楽しみ、というよりも道楽で、冷静になれば今の車でもそれに似たことはやっていた。 ■ 国際埠頭のあたりで缶コーヒーを買う。 100円と定価のところとがあり、20円の差というのは大きい。 が、アイドリングを数分続けていればそれくらいは消費する。 用もなくここにいることが無駄なのだ。 ■ 70年代の頭頃、ジョニーという単語は比較的一般的だった。 五木寛之さんには「海をみていたジョニー」という名作があるが、「本牧メルヘン」の世界はそれを踏