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「緑色の坂の道」vol.6311
蛸と芝居は血を荒らす 9. ■ 現代の眼からすると、この幸三というのは愚図である。 ぐずらぐずらして煮... 蛸と芝居は血を荒らす 9. ■ 現代の眼からすると、この幸三というのは愚図である。 ぐずらぐずらして煮え切らない男が出てくるというのも、新派に限らずこの国の近代芸能のひとつの流れだが、鴎外の「舞姫」なども本質的には同じ話だろう。映画の世界では、成瀬や溝口、小津監督のいくつかの作品を思い出す。山田監督の「フーテンの寅」なんかも実はその系譜だ。 一見威勢がよくみえるのもその裏返しだと知れば根は案外に近いところにある。そうした心もとなさの配分を、菅野菜保之さんが頃合いの水気で演じられていた。 ■ ひとつ忘れることができないのは、当時はいまだ明白な身分・階級社会だったということである。 そこでの象徴的な小道具が、西瓜だった。 種を吐き出して食べる西瓜を、今ではいいところの御新造さんになった姉のおきくは懐かしがる。久しぶりだという。 明治から大正期にかけ、西瓜はやや下世話な食べ物として扱われていたよ