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アニキサス症とは? 意味や使い方 - コトバンク
アニサキスは線虫の一群を意味する.ヒトがこれらを生食することによって発症する幼虫移行症の1つである... アニサキスは線虫の一群を意味する.ヒトがこれらを生食することによって発症する幼虫移行症の1つである.日本は世界的にも症例の多い地域である.わが国ではAnisakis simplex(herring worm)とPseudoterranova decipiens(cod worm)の2種が主要である.A. simplexはヒラサバの81%に,P. decipiensはスケソウダラの100%に寄生が認められたとの報告もある. 成虫はイルカなど海棲哺乳類を終宿主とし胃内に寄生している.オキアミなどの甲殻類を中間宿主とし,その後サバやイカなどの多種の魚介類の体内に寄生している.これらをヒトが摂食することで感染が成立する. 摂食した幼虫がヒトの胃壁や腸壁に穿入し激しい腹痛を起こす.胃アニサキス症では通常は摂食後1~8時間に上腹部痛,悪心・嘔吐を発症する.腸アニサキス症は摂食後数時間から数日までに発