『ヒトデはクモよりなぜ強い』 「ヒトデ型」をありのままにとらえる - Thoughts and Notes from CA

遅ればせながら『ヒトデはクモよりなぜ強い』を読んだので書評を。 ヒトデはクモよりなぜ強い 作者: オリ・ブラフマン/ロッド・A・ベックストローム,糸井恵出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2007/08/30メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 202回この商品を含むブログ (35件) を見る本書では、階層的な指揮命令系統が定められている組織を「クモ型」、権限が極度に分散している階層構造を持たないネットワークの総体を「ヒトデ型」と呼んでおり、「ヒトデ型」を「ヒトデ型」たらしめるものは何で、「ヒトデ型」を有効に機能させる要素は何かの解明を試みている。 中央集権型組織と分権型組織の対比を試みている本は巷にあふれているし、本書で取り上げられる例は、グロックスター、ウィキペディア、クレイグスリストとおなじみのものが多く、左端に中央集権組織、右端に分権組織を配し、左から右に分権化が進むと何

[CavalleriaRusticana]

　　「「ヒトデ型」をいう形態をとるということは原点回帰であり、中央集権型との連続線上だけで「ヒトデ型」理解しようとすると本質を見誤るという大事なことを本書は気付かせてくれる。」

[k-takahashi]

『グループ化されない不特定多数の個々人と「ヒトデ型」との差を浮き彫りにしており、その視点が大変興味深い』

[guerrillaichigo]

よくよく読むと、本書は「ヒトデ型」を、集権から分権への連続線上でとらえるだけでなく、「ヒトデ型」そのものをありのままにとらえようと試みていることがわかる。

[SavingThrow]

"フラットなネットワーク構造を機能させる5要素。サークル, Catalyst:サークルを創設し軌道にのせ権限をメンバーに委ねる人, Ideology:分権型の組織をまとめる接着剤の役割を果たす価値や信念, 既存のネットワーク, 推進者"