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イタリア電子書籍事情
1990年代からイタリアで日本漫画の翻訳家として仕事をはじめ、途中で米国ロサンゼルスのベンチャー企業... 1990年代からイタリアで日本漫画の翻訳家として仕事をはじめ、途中で米国ロサンゼルスのベンチャー企業でウェブの草創期に遭遇したり、ロンドンでコミュニケーション・デザインの修士号を取ったりして、その後に来日した。この過程で漫画の世界が完全にアナログからデジタルへと進化していく環境を観察してきた。けっこう面白い時代に生まれたなぁ、とわくわくしながら進化の波に乗って楽しくサーフィンしている気分だ。 電子出版はもはや松本零士のSF作品に出てきそうな遠い未来のものではなく、現在、毎日、実際に私たちの人生を変えつつある、絶対的な存在だと実感している。地球が一方向にだけ回るように、世界は「前」へしか進まないから、本が電子書籍に移行するかどうかはもはや問題ではなく、「いつ」移行するかが問題なのだ。 しかし、漫画には美術的な要素があるから、文字だけの書籍に比べると変化のプロセスは遅くなるだろう。そこで今回は
2012/02/27 リンク