科学の森：「凍土壁」いまだ遮水できず 福島第１原発、完全凍結作業が難航 | 毎日新聞

地下水の流入によって発生する福島第１原発の汚染水問題で、東京電力が対策の切り札とする「凍土遮水壁」。地中に造った「氷の壁」で建屋（たてや）を地下水から隔離する計画だ。凍結開始から約３カ月たったが明確な遮水効果は表れておらず、計画は正念場を迎えている。【柳楽未来】 海岸に建つ原発の敷地周辺には上流の山側から１日約８５０トンの地下水が流れ込み、一部は原子炉が収まる建屋にも入っている。建屋には事故で溶け落ちた核燃料など地下水を汚染する物質が多数あり、地下水が触れないよう建屋流入を防ぐ必要がある。 東電は２０１５年９月から、建屋周辺の井戸「サブドレン」から建屋に入り込む前の地下水を抜き取るなど、複数の対策を取っている。凍土壁計画もその一つで、１４年６月に着工し、１～４号機建屋の周囲約１５００メートルの地中に１５６８本の凍結管を打ち込んだ。マイナス３０度の冷却液を循環させ、地下に上下３０メートルの凍

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【いち押しニュース】当初は汚染水対策の切り札と言われていましたが、凍結が難航している上、効果も定かではない。今週の科学面から。（西）→科学の森：「凍土壁」いまだ遮水できず　福島第１原発、完全凍結作業が