シリア：アレッポ東部「２カ月半で壊滅」国連特使が危機感 | 毎日新聞

「数千人の民間人が殺害される」とも 【カイロ秋山信一】シリア問題を担当する国連のデミストゥーラ特使が６日、スイス・ジュネーブで記者会見し、アサド政権側の空爆が続くシリア北部アレッポの反体制派支配地域について「このまま攻撃が続けば、２カ月か２カ月半で街は壊滅し、数千人の民間人が殺害される」と危機感を表した。特使は政権やロシアに空爆停止を求める一方、政権側に空爆正当化の根拠を与えないためにイスラム過激派が反体制派支配地域から撤収するよう求めたが、双方ともに応じる構えは見せていない。 「（ボスニア・ヘルツェゴビナの）スレブレニツァやルワンダの二の舞いにするわけにはいかない」。デミストゥーラ氏は１９９０年代に大量虐殺が起きた場所の名を挙げて、アレッポの惨状に対応する必要を強く訴えた。