論点：シリーズ・退位 国会対応まとまる | 毎日新聞

天皇陛下の退位を巡り衆参両院の正副議長がまとめた見解は、一代限りの特例法を求める与党と皇室典範改正による恒久制度化を求めてきた民進党の双方に配慮し、合意形成を優先した。見解は退位と皇位継承について特例法で規定し、皇室典範の付則に根拠規定を置くことを柱にしている。国会の対応について、有識者に聞いた。 違憲の疑義、避けるべきだ 木村草太・首都大東京教授 衆参両院の正副議長の見解は、皇室典範の付則に特例法と皇室典範は一体であると書き込むとしている。実質的な内容は国会の議決で退位できるという皇室典範改正になっているので、屋上屋を架しているという印象を受ける。 特例法では、天皇陛下が退位するとしか規定されないだろう。それでは、退位の理由が明確にならず、将来、強制的な退位や恣意（しい）的な皇位の継承を招く可能性がある。高齢で、執務が困難になってきているという今回の事情は、他の天皇にも生じ得る話だ。法は

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