千葉女児殺害：「信じていいのか」善意の見守り活動に波紋 | 毎日新聞

女児が使っていた通学路。見守りを巡っては関係者も複雑な思いを抱いている＝千葉県松戸市六実で、２０１７年５月５日、富美月撮影 千葉県松戸市の小３女児殺害事件が、子供たちのための地域の見守り活動に波紋を広げている。５日に殺人容疑などで再逮捕された渋谷恭正（やすまさ）容疑者（４６）が、見守り活動への参加を通じて女児と面識を持っていたとされるためだ。市は事件を受け、ボランティアによる登下校時の見守りを強化したが、保護者らの間には「信じていいのだろうか」との不信感もくすぶる。【斎藤文太郎、富美月】 「自分の子供は自分で守るしかない」。今月２日朝。女児が通っていた小学校に子供を送り届けた母親はそう話した。この母親は事件後、登校に付き添うことにしたという。別の保護者は「善意で立ってくれる人を疑うのは申し訳ないが……」と言葉を濁した。