詩歌の森へ 歌による日伊交流＝酒井佐忠 - 毎日新聞

短歌を通じ日本の歌人とイタリアの詩人らが対話をする。まず日本の短歌作品がイタリア語に翻訳され、それをもとにイメージされたイタリア詩人の思いが、五行詩として制作される。俳句に比べれば、海外では理解されにくいといわれる現代短歌が、海外詩人のイメージ表現で再生される。このほど刊行された『五十枚の葉－日本とイタリアの短歌の対話』（パオロ・ラガッツィ編集）は、その意味で貴重な一冊である。 編者のラガッツィは、ミラノ在住の作家・文芸評論家で、日本文学研究者としても知られている。これまで詩人の高野喜久雄や、歌人の春日真木子らの作品をイタリアに紹介し、春日が主宰する歌誌「水甕（みずがめ）」創刊１００年の記念大会のシンポジウムにも出席した。今回、とり上げられたのは、春日のほか近藤芳美、馬場あき子、来嶋靖生、篠弘、高野公彦、伊藤一彦、稲葉京子らの計２５首。その一首一首に呼応してイタリアの現…

[consigliere]

この記事で紹介されている二首よりもいい歌絶対にあるだろ・・・