特集ワイド：分岐点の「安倍１強」 自民党大会を見て考えた | 毎日新聞

全国から党員らが集まった自民党大会の会場。党員の間からは執行部への不満が聞かれた＝東京都港区で２５日、和田大典撮影 木、強ければ則（すなわ）ち折る－－。堅い木はかえって折れやすいということわざは、「１強」と言われる安倍晋三政権の現状に当てはまるのだろうか。学校法人「森友学園」に関する財務省の決裁文書改ざん問題で内閣支持率は急落。２５日に開かれた自民党大会には危機感が漂っていた。会場の様子を振り返りながら巨大与党の今を考えた。【小林祥晃】 「ジャーン！」。約３５００人で満員になった東京・品川のホテルの大宴会場に、ＳＦ映画のオープニングを思わせるような大音響が流れた。会場前方のスクリーンに映し出されたのは、トランプ米大統領と握手したり、力強く演説したりする安倍首相の映像と「アベノミクスの更なる進化へ」といった文言。しばらくするとステージにこの日の主役が登場した。大会のクライマックスとなる「総裁