冷製スープ：需要減の夏対策に新技術で商品進化 | 毎日新聞

夏本番を前に、食品・飲料メーカーが冷製インスタントスープの市場拡大に力を入れている。新技術の導入で、味の種類だけでなく、飲む環境に合わせレトルト、ペットボトル、紙パックなど容器のバリエーションも増やし、幅広い層の消費者にアピールする。 ポッカサッポロフード＆ビバレッジは２月、有名シェフが監修した人気のレトルトスープ「じっくりコトコトご褒美ダイニング」に、「ヴィシソワーズ」など冷製スープ３種を加えた。北海道産生クリームや野菜にこだわり「レトルト商品なのに高級感がある」と好評。忙しいが味にこだわる女性を中心に人気拡大を図る。 「クノール」ブランドの味の素は、２０１４年発売の「冷たい牛乳でつくる」シリーズに「トマトのポタージュ」を２月に投入。冷たい液体ではクリーム系特有のとろみがなくなり、顆粒（かりゅう）が溶けにくく底で固まりやすかったが、同シリーズでは海藻由来の増粘剤を使った特許の配合技術など