いじめ防止法改正案 「子どもの命よりも学校が大切か」遺族反発 現場負担増への配慮で | 毎日新聞

記者会見で座長案についての不満を語るいじめ被害者の家族＝東京都千代田区で、2019年4月19日14時3分、水戸健一撮影 いじめ防止対策推進法の改正を目指す超党派の国会議員による勉強会（座長＝馳浩元文部科学相）が示した改正案に、いじめ自殺で子どもを失った遺族らから反発の声が上がっている。改正素案は当初、学校や教員が実施すべき対策を詳細に明記した内容だったが、座長試案は学校関係者への配慮から多くが削除された。遺族らは「誰のための法律なのか」と批判しており、着地点が見通せなくなっている。 「子どもの命よりも学校関係者のほうが大事なのか」。大津市で2011年にいじめを苦に自殺した中2男子の父親は、19日に開かれた記者会見で座長試案への憤りをあらわにした。会見前には、いじめ自殺の遺族ら43組連名で、試案に反対する意見書を馳氏に手渡した。16年に中学2年だった次女（当時13歳）を亡くした青森県の葛西剛

[mainichidmnd]

改正素案は当初、学校や教員が実施すべき対策を詳細に明記した内容でしたが、座長試案は関係者への配慮から多くが削除。遺族は「誰のための法律なのか」と批判していて、着地点が見通せなくなっています。