くらしとつなぐ：高額療養費、軽減の制度確認を＝国立がん研究センター東病院 がん相談統括専門職 坂本はと恵 | 毎日新聞

「がんの治療費は数百万円かかると聞きました。制度を利用すれば大丈夫とも。実際のところ、毎回外来でどのくらいの金額を支払うことになるのでしょうか？ 何か、少しでも手続きできるものがあれば教えてください」 この１０年でがん医療は新薬開発が進むなど大きな発展をしています。一方で、それは医療費の増大という課題が生じた１０年でもありました。 転機となったのは、分子標的治療薬の保険承認が相次いだ２００８年前後です。医療費の自己負担が３割の方で、ひと月の支払いが３０万円を超えることが珍しくなくなりました。１４年に月１００万円を超える免疫チェックポイント阻害薬が、１９年にはがんゲノム医療に欠かせない遺伝子パネル検査が保険承認されるも、自己負担は１５万円超という状況です。健康保険制度の自己負担額が約３０年前から段階的に増えていることも、患者…

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“(医療従事者は、患者に提供する治療の費用を正しく知り、情報提供体制を整え)患者さんも、ご自身に適した制度や原則的な制度のほかに付随して利用できる制度を見落としていないか定期的に確認することをお勧め”