4年前自死した17歳に卒業証書 100枚以上の写真届けた校長の手で | 毎日新聞

深草知華さんの遺影の前で卒業証書を手にする母志乃さん＝熊本県内で2022年3月28日、城島勇人撮影（画像の一部を加工しています） 熊本県立高3年だった2018年5月にいじめを苦に自ら命を絶った深草知華（ともか）さん（当時17歳）の遺族に、高校側から特別に卒業証書が贈られた。卒業するはずだった19年春から3年がたち、両親は卒業証書はもうもらえないと諦めかけていた。娘の名前が書かれた証書を手に母志乃さん（48）は「少しだけ前に進めた気がする。知華も喜んでいると思う」と涙を見せた。 「高等学校普通科の課程を修了したことを証する」。3月19日、知華さんの自宅を訪れた校長は、優しくほほ笑む知華さんの遺影の前で卒業証書を広げた。志乃さんと父智彦さん（46）は涙をぬぐいながら、愛娘の晴れの卒業を喜んだ。 知華さんが遺書を残して突然この世を去ったのは、4年前の18年5月18日だった。19年3月、県教育委員