トルコ・エルドアン大統領、テロ脅威あおり再選 強権統治加速か | 毎日新聞

28日実施されたトルコ大統領選の決選投票で、与党・公正発展党のエルドアン大統領（69）が勝利した。第1回投票で過半数を得た2018年の前回選より苦戦したが、支持基盤である地方保守層を固め、安全保障面の脅威をあおる戦略が成功した。今後は強権的な統治が強まるとみられる一方、欧米だけでなくロシアや中国との関係も重視する全方位外交を継続するとみられる。 「国を運営する責任を託してもらい、感謝している。トルコの新たな100年を一緒に作りましょう」。エルドアン氏は28日夜、首都アンカラにある大統領官邸前で、約32万人（主催者発表）の支持者にそう呼びかけた。今年はトルコ共和国の建国100周年にあたり、エルドアン氏の勝利にかける思いは強かった。中部コンヤから来た小学校教師、アリ・ユルマズさん（36）は「国の未来のために最も良い結果が出た。彼はイスラム世界のリーダーでもあり、今後も国内外に平和と発展をもたら

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“エルドアン氏は「利下げしてもインフレは抑制できる」と、世界の潮流とは異なる解釈をし、現状ではインフレは収まっていない。海外の投資家もトルコを敬遠し、経済が今後窮地に陥る可能性がある”