社説：世界的なEVシフト エンジン神話脱する時だ | 毎日新聞

日本の自動車メーカーは激変期への備えができているか。 2023年上半期の世界販売で、トヨタ自動車グループが4年連続で首位となった。日産自動車は仏ルノーとの間で、不平等な出資比率を対等な関係に見直すことで最終合意した。 日本勢にとって明るい話題が続いているが、楽観はできない。世界で電気自動車（EV）の普及が急速に進む中、出遅れが顕著になっている。 調査会社マークラインズによると、同時期の世界のEV販売は米テスラが首位、中国・比亜迪（BYD）が2位となり、EVを主力とする新興2社が大きく先行している。これを独フォルクスワーゲンや米ゼネラル・モーターズなど自動車大手が猛追する構図だ。 影が薄いのが日本勢だ。日産とルノーに三菱自動車を加えた日仏連合が10位に付けるが、それ以外はトップ20にさえ入れていない。危機的状況だ。 日本メーカーはガソリンなどを燃料にしたエンジン車で高品質のモデルを次々と送り

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頂点に立っても、EVシフトへの遅れは致命的。日本メーカーは急速に変化する市場に適応しないと、首位も幻に終わる。