神田財務官：神田財務官、懇談会報告書 経済の課題と処方箋記す 危機に向き合う「宇宙人」の置き土産 | 毎日新聞

歴史的な円安に歯止めをかけようと任期中の3年間に複数回の為替介入を指揮した神田真人財務官。対峙（たいじ）してきたのは、各国当局や市場関係者だけではない。円安を招く真因と見られる日本経済の弱さにも真正面から向き合ってきた。7月末の退任を前にした置き土産とも言えるのが2日に公表した、「国際収支から見た日本経済の課題と処方箋」と題した懇談会の報告書だ。 「国際収支の分析を通じて、日本経済が抱える非常に深刻な課題についての危機感が共有された。その一方で、しっかりと改革をすれば、明るい将来の可能性があるといったような前向きの議論も多かった」。神田氏主催で3月から始めた懇談会最終日の6月18日、神田氏は報道陣を前に手応えを語った。

[taketake89]

“「宝の山だ」（神田氏）という国際収支から何が分かるのか。 　2023年度の国際収支（速報）は、経済取引で生じた経常収支が25兆3390億円の黒字で過去最高だった”