加害者の「黒一色の自画像」 あの時に…募る後悔 佐世保同級生殺害 | 毎日新聞

事件から10年を経ても消えぬ後悔を語る三島智彰さん＝長崎県佐世保市金比良町で2024年7月8日午前11時21分、綿貫洋撮影 「あの時、中学校に電話を入れておけば……」。長崎県佐世保市で当時高校1年生だった女性（25）が自宅で同級生の女子生徒（当時15歳）を殺害した事件から26日で10年。女性の小学生時代の問題行動について在籍校から相談を受けた経験を持つ元小学校長、三島智彰さん（70）＝同市＝は、事件の約7カ月前にも当時中学生だった女性の精神状態に危うさを感じたが、悩んだ末に一歩を踏み出さなかったことを今も悔やんでいる。 小学6年の女児が給食に漂白剤を混入させた――。三島さんが、佐世保市内の小学校長からそんな相談を受けたのは2010年12月だった。三島さんは04年に同市立大久保小で起きた小6同級生殺害事件に市教育委員会主幹として対応。後に大久保小に校長として赴任し、命の教育に腐心した。相談を

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『中学3年生となった女性が描いた黒一色の自画像だった。絵画展で上位入賞し、表彰されたという。三島さんの胸は一瞬にしてざわついた。「彼女は、まだ回復していない」』