野党共闘、難航する九州 迫る公示日、福岡では立憲と国民タッグ | 毎日新聞

福岡市内で設置が進む衆院選候補者のポスター掲示板。野党の乱立による立候補者増を見込み、前回選挙まで8人だったポスター枠を10人に増やした＝福岡市中央区で2024年10月10日午後5時51分、吉田航太撮影 衆院選（15日公示、27日投開票）を左右する要素の一つが野党共闘の行方だ。だが、もともと候補者調整の道筋はついていなかったうえに、公示まで残された時間は限られており、共闘実現の道のりは険しい。 「立憲民主党との共闘の土台が崩れた」。共産党佐賀県委員会の関係者は、佐賀2区に元県議で新人、井上祐輔氏（38）の擁立を決めた背景をこう強調する。 県内では2021年の前回選挙で野党共闘が進み、二つある選挙区の両方で自民党と立憲の一騎打ちの構図に持ち込み、いずれも僅差で立憲候補が勝利した。 立憲側は今回も共産との共闘成立に望みをかけたが、共産県委員会は解散の方針が示された後の3日になって井上氏の擁立を