医学部入試差別と「女医3分の1の法則」 | 明日のきれいのつくり方 | 山下理絵 | 毎日新聞「医療プレミア」

女性は医師に向いている？ 医学部入試での女子受験差別問題が大きく報道されています。女性医師は途中で仕事をやめるので制限したいということのようです。確かに、女性は妊娠、出産、子育てで、医療現場を離れる可能性が高いのは事実です。私の学生時代、女性の人数は学年に5分の1程度。私自身も医師は男性の仕事と思っていましたが、今では、意外に女性に向いている仕事だと思っています。 「レジデント（研修医）とは、病院に住んでいる医師だ」と教えられ、研修医時代は1日おきの当直で、1カ月家に帰れないこともありました。パイプ椅子を三つ並べて眠ることも珍しくありませんでした。ですが、女性だからできないということはありません。パワーが必要な手術もありますが、パワーは技術で補うことができるようになりました。与えられた仕事をコツコツこなすのは女性向きです。