ALS患者嘱託殺人 誰もが「生きたい」と思える社会を | | 舩後靖彦 | 毎日新聞「政治プレミア」

京都府で、筋萎縮性側索硬化症（ALS）の患者女性が、医師2人によって殺害される嘱託殺人事件が発生した。すでに公表した「見解」でも示した通り、事件の詳細については未解明な点も多く、言及を避けたい。 私がこの場で伝えたいのは、今こそ、だれもが「生きていたい」と思えるような環境、社会づくりを進める必要がある、ということだ。 現在私は、国会議員として、「障害の有無を問わず誰もが幸せになれる社会をつくる」という理念で活動しているが、それができるのも、必要な医療が受けられる皆保険制度、支援体制、合理的配慮があるからだ。介助者が24時間付き添い、食事や入浴、着替えなど生活面を支えてくれている。さらに、移動や代読などの国会活動も、介助者なしにはなしえない。また、人工呼吸器や付属する医療機器をもし、すべて自費で受けるとしたら、経済的に破綻し、呼吸器を付ける選択などできなかったかもしれない。私がどれだけ活動し

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死ぬ権利はハーバード白熱教室でもかなり意見が割れてたし、折り合いがつきづらいテーマだと思う。けれど、それを認めることで圧力が生まれて、船後さんが言う生きづらさを感じる人が増えるのはあると感じる。

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舩後氏「京都府の事件が起きた後、インターネット上では「死ぬ権利も認めるべき」という声が相次ぎ」「しかしこうした考え方こそが、難病患者や重度障害者を生きづらくさせる社会的圧力を形成することにつながる」。