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性同一性障害特例法 違憲判断から見えたもの 裁判官がかける「全人格」 | | 千葉勝美 | 毎日新聞「政治プレミア」
生殖機能を無くす手術を性別変更の条件とする性同一性障害特例法の要件をめぐり、最高裁大法廷は10月、... 生殖機能を無くす手術を性別変更の条件とする性同一性障害特例法の要件をめぐり、最高裁大法廷は10月、生殖不能手術要件は憲法に反し、無効とする決定を出しました。 元最高裁判事の千葉勝美さんはこの判決は「司法部の立ち位置」を考えるうえで、とても良い材料だと言います。 どういうことでしょうか。千葉さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】 ◇ ◇ ◇ 社会に与える影響を考える ――今回の決定は、最高裁が4年9カ月で判断を合憲から違憲に変えたことが注目されました。 千葉氏 裁判官は社会の背景事情を非常に考えるものです。どこまで踏み出すか、どこで止めるか、あるいは範囲を限定しておこうなど、いろいろと考えるものなのです。 特に憲法訴訟では価値観が対立します。1対1で対立することも、もっと複雑なこともあります。一方に軍配を上げるだけではなく、複雑な価値観のなかからどれかを取り上げることにもなるので、やり方を間違
2023/12/05 リンク