参院選：「ダブルケア」理解薄く 各党の公約に言及なし | 毎日新聞

小雨の中、保育園から長女を連れて帰る女性。この日は長女を病院に連れて行くため、仕事を早く切り上げた＝東京都杉並区で、中村かさね撮影 参院選公示後の６月２７日、大手住宅関連企業の４０代の女性契約社員は、会社が用意した文書にサインさせられた。「営業成績が目標に達しない場合は契約を更新しない」とあった。長女（１）の育児と実母（７２）の介護という「ダブルケア」と仕事を必死に両立させようとしている女性。すべての人が輝く「１億総活躍社会」は来るのか。【中村かさね】 女性は東京都在住で母と夫、７歳の長男、長女の５人家族。長男を身ごもった時は別の大手企業の正社員で、育児休業を取ろうとした矢先、上司に「辞めてもらった方がありがたい」と言われ、退職した。４年前に今の会社に再就職。契約社員でも育休をもらえるのが魅力だった。