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風景/landscape - 蒼猴軒日録β
「風景」という言葉ほど厄介なものはない。 クラウスの論を読んでいて、どうも引っかかるのが、「風景/... 「風景」という言葉ほど厄介なものはない。 クラウスの論を読んでいて、どうも引っかかるのが、「風景/建築」の二項対立を所与のものとして、そこには疑念を差し挟んでいないように見えるところである。そこで感じられるのは、ポストモダニズムが批判してきたはずの「自然/文化」という二項対立なんじゃないか(クラウスにおいては、風景に場の表象という意味はあまりなく、むしろ人工物ではない自然くらいの意味で使われているようにも思える)。 もちろん、クラウスの目論見は、モダニズムにおける「彫刻」という概念を脱構築することだから、こうした引っかかりはいちゃもんに過ぎないのかも知れない。でも、もう一つ、この非常に面白い論文に対して文句があるとすると、やはり「アート」内部で収まってしまっているということ。 で、昨日作ってみた「トポグラフィの四角形」というのは、そのあたりをずらすことによって、何か見えてくるんじゃないかと
2005/12/04 リンク