「浸水想定区域」対策せず 鉄道機構 長野の新幹線基地(中日新聞プラス) - goo ニュース

国、１６年に図を作成 台風１９号で浸水した北陸新幹線の長野新幹線車両センター（長野市）について、国が二〇一六年に想定される最大の豪雨で十メートル以上浸水する「浸水想定区域」と認定していたのに、車両センターを所有する国所管の鉄道建設・運輸施設整備支援機構（横浜市）が、浸水への対策を取っていなかったことが本紙の取材で分かった。（阿部竹虎） 車両センター一帯の約二十平方キロメートルについて、浸水の可能性を指摘し、浸水想定区域図を作成していたのは国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所。事務所は周辺自治体に注意を呼び掛けていた。 国交省が所管する鉄道・運輸機構は車両センターを整備する際、県が一九八二年に作成した浸水被害実績図を参考に対策をした。実績図によると、センターの土地は過去に最大で標高三三一・一メートルまで浸水した。同機構は同じ規模の豪雨があっても浸水しないようにセンターの土地に二メートルほ