食糧増産に汗する女子「先生、雨が降ればいいな」．．．女性教師が胸に刻んだ歌声 #戦争の記憶（読売新聞オンライン） - Yahoo!ニュース

戦争末期、青森・八戸の国民学校で教師として勤めた女性は、授業よりも、子どもたちと食糧増産に汗を流した。17歳でお見合い結婚をした軍人の男性からの連絡は、戦況の悪化とともに途絶えた。戦争にほんろうされた若き日々を、戦後78年のこの夏、振り返ってもらった。 【写真】戦中の食糧難では意外な場所も畑に 青森県八戸市の高齢者向け住宅で、車いすに腰掛けた山田（旧姓・松井）ハルさん（97）は懐かしそうに目を細め、とあるメロディーを口ずさんだ。 「タッララッタタラララ～って、弾むようなリズムと元気が出る音色でねえ」 市立長者尋常小学校に通っていた時に、学校の講堂にあったグランドピアノで男性の先生が奏でた「軍艦マーチ」（軍艦行進曲）だ。 「ピアノなんて簡単に買えない時代でしたから、『いいなあ、私も弾いてみたいな』と思ったんです」と、山田さんは音楽教師の道を志した。 音楽好きの少女が素朴な夢を描く頃、日本は1