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自殺する農協―実感的農協論(大野和興) - エキスパート - Yahoo!ニュース
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自殺する農協―実感的農協論(大野和興) - エキスパート - Yahoo!ニュース
農業記者として各地の農村を歩いてほぼ60年が経ちます。行くたびに気が付くのは、農協の存在感が次第... 農業記者として各地の農村を歩いてほぼ60年が経ちます。行くたびに気が付くのは、農協の存在感が次第に小さくなっていることです。農協はこれまで、行政の領域を超えた大型合併を進め、経営や資金など格段に大きくなっているにも関わらず、組合員農家の農協離れが進んでいます。その分、地域への影響力も衰え、これまで農協の収益を支えてきた信用事業(預金の受け入れ貸し出し、投資など金融事業)や共済事業(生命保険・火災保険・自動車保険など保険事業)も振るわなくなっています。これでは経営は縮小する一方になってしまいます。一体なぜこんなことになってしまったのか、農協が存在感を取り戻し、農民自らが作る社会的組織として再生する道はないのか、以下、長年むらを歩き、農協ともつきあってきた記者としての実感的農協論です。 ◆巨大合併と不採算部民御切捨て 敗戦直後、地主が支配する農業構造を壊し、農地改革によって生まれた自作農を軸と