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唯一の「自衛隊違憲」判決から50年、長沼ナイキ訴訟を担当した93歳元裁判長の憂い 厳しさ増す安全保障環境、続く自衛隊の機能拡大…それでも言いたいこと | 47NEWS
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唯一の「自衛隊違憲」判決から50年、長沼ナイキ訴訟を担当した93歳元裁判長の憂い 厳しさ増す安全保障環境、続く自衛隊の機能拡大…それでも言いたいこと | 47NEWS
JR富山駅から車で約10分、閑静な住宅街の一角に小さな弁護士事務所がある。事務所のあるじ、元裁判... JR富山駅から車で約10分、閑静な住宅街の一角に小さな弁護士事務所がある。事務所のあるじ、元裁判官の福島重雄さん(93)は平日、毎日のように自宅から通勤する。「リタイアしないのですか」と聞くと「生活習慣です。家ですることも特にないですから」と笑う。 福島さんは1930年、富山市で生まれた。地元の中学校を経てエリート軍人を養成する海軍兵学校に進み、15歳の夏、終戦を迎えた。玉音放送を聞き「もう天皇陛下に言われて戦争することはなくなると、ほっとした」。京大法学部を卒業後、地元富山で裁判所の書記官として働くかたわら勉強を続け司法試験に合格、裁判官に。後の人生を決める自衛隊裁判を担当することになったのは1969年、裁判官として脂が乗り出した38歳の時だった。 訴訟のきっかけは、北海道長沼町の森林を切り開き、航空自衛隊の基地を建設する国の計画だった。長沼町の住民は明治期の入植開始以降、常に水害に悩ん