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もしも村上春樹の小説の主人公が傾聴をめちゃくちゃ頑張ったら①【オウム返し編】|神山晃男
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もしも村上春樹の小説の主人公が傾聴をめちゃくちゃ頑張ったら①【オウム返し編】|神山晃男
「先週は大変だったわ。請求書のせいで。」 彼女は5杯目のウォッカトニックに口をつけてから、僕を睨み... 「先週は大変だったわ。請求書のせいで。」 彼女は5杯目のウォッカトニックに口をつけてから、僕を睨みつけながら、そう言った。 「請求書?」 僕は彼女が言った言葉をそのまま繰り返した。オウム返しという技法だ。オウム返しは単純に話し手が言った単語を繰り返す。ただそれだけだ。 「そしたら、請求書には必ず見積書番号が必要だって相手は言うの。上司もそれなら出しなさいって。そういうのっておかしいよね?」 「見積書番号」 オウム返しは、ただ相手が言う単語を繰り返すだけだが、どこを繰り返すのかが、意外と難しい。相手が最も強調したいところを的確に、瞬時に判断して返さなければならない。まるでソビエト軍を相手に戦う冬のフィンランド軍の狙撃手のように。 「そうなのよ。請求書なんだから請求書番号があればいいと思うじゃない?それが、対応する見積書が特定できないと処理できないっていうの。だけどね、そもそも見積書を出してな