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ラトゥール『社会的なものを組み直す』をわかるまで読む 全13回|okudenaohito
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ラトゥール『社会的なものを組み直す』をわかるまで読む 全13回|okudenaohito
第1回 初めに 大学で社会学を勉強すると、マックス・ウェーバーやエミール・デュルケムの名前が出てくる。... 第1回 初めに 大学で社会学を勉強すると、マックス・ウェーバーやエミール・デュルケムの名前が出てくる。社会には特有の形があり、その形が文化を形作るというのがウェーバーの考え方で、消費活動において禁欲をよしとする価値観をもつ人たちが結果として多額の貯蓄を積み上げて、それが資本主義を生み出す動力となった、という『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(略してプロ倫)という本の名前は聞いたことがあるだろう。あるいはデュルケムはフランスのいくつかの村を調査して、カソリックを信じている人が少なくなればなるほど、その村の自殺率が高まる。それはよるべのない不安に駆られると、神を信じることが自助努力になっているプロテスタントの信者達は不安の重さに耐えられなくなって自殺をする」という仮説を統計的なデータで説明して見せた『自殺論』という本を書いている。これは『プロ倫』よりは知られていないかもしれないが、