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時間が逆向きに進む世界から見える死生観 |
『待ってよ』 蜂須賀敬明 (著) 文春文庫あらすじとある街に興業でやってきた手品師のベリーは、妊... 『待ってよ』 蜂須賀敬明 (著) 文春文庫あらすじとある街に興業でやってきた手品師のベリーは、妊婦のこうこに「産まれそう。手伝って。」と頼まれ着いた先は何と墓場。そこから死体を取り出すのを手伝えと言う。使者として生まれ、時がたつにつれ若返り、娘の腹の中に帰って命が消滅する。時間が逆向きに流れる世界の中で、生きていく決意を固めたベリーの人生は。 時が逆さに進む世界では、小さな子供ほど長く生きている先輩となります。そんな小さな子供(=親)を、見た目が20〜40代くらいの大人(=子)が世話をしています。人が産まれていく仕組みや死んでいく仕組みなど、とてもよくできていて、なるほど、こんな世界もあるのかもしれない、と思ってしまいます。 まとめ概念や常識が全く異なる世界で、孤独だったベリーは様々な愛を受け、そして与えて行きます。生死の間から見える愛の形に感動する物語。 <こんな人におすすめ>時間が