ロースコアと堅守速攻。～南アW杯で得点が少ない理由～（芝山幹郎）

南アフリカ・ワールドカップがひとまわりした。全64試合のうち16試合が終わった。全行程の4分の1。これから先、なにが起こるかまだまだわからないが、はっきりとした傾向がひとつある。 ロースコアのゲームが多いことだ。 16試合を振り返ると、総得点は25しかない。これは、32カ国が参加するようになってからでは最低の得点数だ。98年も2002年も06年も、最初の16試合を見ると総得点は30を大きく上回っている。日韓ワールドカップのときなどは46にも達していた。 南アW杯でゴールシーンがうまれない3つの理由。 ではなぜ、南アでは得点が少ないのか。理由を少し考えてみよう。 最初に考えられるのは、チーム力に差のある組合せが少なかったことだ。いいかえれば、日韓大会のサウジアラビア（ドイツに8対0で敗れた）や、ドイツ大会のセルビア・モンテネグロ（アルゼンチンに6対0で敗れた）のようなチームが、この大会には見

[pengin-stella]

6/19載コラム) 「理由」1~4：見)インテル流"弱者の戦術"「堅守速攻」を実践出来るのは"相対的"弱者で、実のところ相当の実力を要する/ CLを筆頭にW杯前過密日程に対応する調整能力の優劣も看過出来ない、かと/