ブログに現れる「私」という症候 - ohnosakiko’s blog

「あれはひとりごとなんです。ほっといてください」 先日知人から、興味があればどうぞということで三つの文章がPDFで送られてきた。雑誌『日本語学』に連載されている千野帽子の「本のしっぽ」の第８信〜10信。 千野帽子は私の認識では、少女文化やそれと関連する近代文芸について、ユニークで丁寧な論評をしている書き手である。 知人のメールによると、「ブログなどでよく目にする、通りすがりの人に批判されて『あれはひとりごとなんです。ほっといてください』とキレる未熟な反応」の「原因（らしきもの）についての考察」とのこと。「大野さんよくそういうのに巻き込まれていませんか（笑）？」。そ、そですか‥‥。 早速読んだ。興味深く、そしてちょっと耳の痛いところもある内容だった。 ブログに見られる現象を、少女漫画の形式と結びつける着眼点が面白い。連載三回分の参照項は、ざっと拾っても大塚英二、吉本隆明、高橋留美子、筒井康隆

[Shingi]

これは素晴らしい。確かに日記として文章を書く場合、多くの人は私的なものとして書く。それは当たり前だが、ブログになると一気に見えにくくなる……この指摘は納得感がある。

[ortica]

[h:keyword:千野帽子][h:keyword:ひとりごと]

[RPM]

この「あれはひとりごとなんです。ほっといてください」というの、Twitterブームが始まったあたりからさらに加速した感がある。1クリックでRTできるのに。

[p_shirokuma]

ここにある「書かなければならない」を観測するのに現在一番似合っているのは、アメブロやtwitterあたりかな。

[inukorori]

「人間」の形をパンデモニアムから掘り出す必要は全く感じないけれども、「私」の形を掘り出す必要はたまに感じる。そういう話かしら。

[a-park]

どんな人にも「書くこと」が存在するという幻想／自虐なエントリの裏には「自分がダメな事を理解している賢いワタシ」があるというのには激しく同意／自虐エントリはほどほどにね

[Run2]

紙に書く日記とblogでは同じでもいいのに内容変わってくるし…や、面白い考察です

[dododod]

自分を嫌ってみせる発言を人に読んでもらうこととは