スーパーチートマザー・花について(おおかみこどもの雪と雨) - シロクマの屑籠

アニメに限らず、ヒーローものには人間離れした能力を持った主人公が登場するのが常だ。『ドラゴンボール』はもとより、『暴れん坊将軍』や『風の谷のナウシカ』も、主人公が反則的なスペックだから物語が成立していたと言える。 で、『おおかみこどもの雪と雨』。 この作品も、主人公の母・花が、人間離れした、チート*1を随所に発揮していて、そのチート性能頼みで物語が進行している。彼女はフリーザ様を倒せるわけでも王蟲と会話できるわけでもないが、「母」としての性能・スペックは反則並みで、心理的にも常人を逸脱している。そんな彼女のチートっぷりを点検してみたくなったので、以下、書き記してみる。 【強靱な身体と聡明な知性】 まず目につくのは、花の知的強度と体力的強度の両立っぷりだ。 冒頭、彼女が国立大学の文系学部に通っているシーンが描かれている。国立大学の学生とて真面目に勉強しているとは限らないわけで、作中でも授業中

[aozora21]

『そんな知的で読書家な彼女が、田舎で子育てをしながら、荒れ地に鍬を打つのだから驚くしかない。』映画観てないので考え方についてですが、それほど不思議じゃない…自然と向き合う農は知的な活動に思います。

[angmar]

耳すまのなんだっけ、あのバイオリン作ってるイケメンてスーパーチート中学生だった気がするんだけど、そこに批判的だった耳すま鬱派は先見性があったってことだな。

[mamezou_plus2]

彼女個人としての自立やアイデンティティ形成に関する描写が省かれすぎていた。 花に共感しやすいのは、子育てにアイデンティティを見出している人。

[locust0138]

「農業経験ゼロの若い女、それも幼い子供を2人抱えた未亡人が何の縁もない農村に引っ越して自給農業生活を営む」という時点でリアリティ絶無の絵空事。ファンタジーとしても筋が悪い。観てないけど設定だけで不快。

[fish7]

「おおかみこども」の主題はいかに母親が子供を大人にするか、という一点に尽きるのであって、その失敗譚として自分は読んだ

[nyomonyomo]

スーパーヒーローとか魔法少女とかを見てすごいなーかっこいいなーって思いながら子供時代を過ごしてそのまま母になった女に大好評だよ(極端な事例)

[wankowanwan]

理想の母親というよりは、男から見た理想の未亡人かな、とは思う。東京物語の原節子みたいな。うちのダンナは憤然としてたけど。「母はあの家で静かに暮らしてます、ってその後の楽しい人生はないんか！？」って。

[amanoiwato]

当作品におけるヒロインの非現実、非実在っぷり、矛盾しまくったキャラクター造形が実に詳細に述べられている。彼女は思春期モラトリアム云々以前に、徹頭徹尾「自分」が存在しないんだよね。

[ktasaka]

やばい。わたしが感じていた違和感を全部言葉にしてくれた。

[popoi]

読解が浅い。《雨の親離れにはそれなり葛藤してみせるシーンも/最終的に、山に登った雨にエール/里の中学校に降りていった雪の隣で誇らしげな顔を/どうしてそんなに簡単に母親をやめられるのか？》 #おおかみこども

[heis101]

これをチートと言わずにお手本、などとのたまおうものなら、女性に過剰な負担を強いる文化を言祝ぐことにもなってしまいかねないのかな。/ 共感するための条件は、チートキャラだというだけでも、そこそこ充分な気も

[nanashino]

"花は、あまりにも子育てする母としての振る舞いばかりが理想化され過ぎていて、彼女個人としての自立やアイデンティティ形成に関する描写が省かれすぎていた"

[shino-katsuragi]

いろいろな意味で苦笑した。ほとんどが自分自身に苦笑する部類なんだけれど。

[toshi20]

細田監督のアニメ監督としての美点はリアリズムではないので、そういうツッコミは野暮天な感じはする。「千と千尋」に「成長がチート」と言うのに似てる。

[GiGir]

他所でも書いたが花の加齢を描かなかったのはこの映画の最大の瑕疵。それだけで納得度は大きく違った。

[t-tanaka]

最近の研究では，妊娠・出産を経験すると，母親は子供経由で父親の遺伝子をある程度うけとるそうです。花は絶対おおかみおとこ因子をもらってますよね。でないと，あの体力は説明できん。

[unamuhiduki12]

『おおかみこどもの雨と雪』は娘（雪）視点の物語であって理想化された母親像は「雪から見た花」だから、という擁護をしてみる。

[Shingi]

なるほど。「スーパーチートキャラ」という指摘は、ちょうど自分が∀ガンダムのロラン・セアックを見ているときに似た視線なのやもしれない。

[rgfx]

ある意味憧れの事例を示したのかも分からんね。

[iww]

あのくらいのスーパーマンはまれにたまにいるので問題ない