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米国生まれの4WDを日本車にしたスバルの手腕 目指すは「ジープより運転しやすい」
すべては東北電力の依頼から始まった 「山のなかの送電線の保守作業をしなければならない。そのためスバ... すべては東北電力の依頼から始まった 「山のなかの送電線の保守作業をしなければならない。そのためスバルの前輪駆動車を四輪駆動にできないか」 日産サニーの受託生産が始まる1968年、富士重工のディーラー、宮城スバルにある依頼が寄せられた。頼んできたのは東北電力である。 新車の開発ではなく、前輪駆動を四輪駆動に改造してくれないかという依頼だった。宮城スバルにとって、東北電力は得意先だ。できうるかぎり要望に応えなくてはならない。 「やってみようじゃないか」と言ったのは当時の宮城スバル整備課長だった。彼はもともと自衛隊で戦車の整備をしていた男でメカニックに詳しかった。 本社に改造についてフィードバックすることなく、ディーラーの整備担当を集めて、既存の知識と技術をもとにFF(フロント・エンジン/フロント・ドライブ)車から四輪駆動車への改造に着手したのである。 四輪駆動(4WD)車とは文字通り、四つの車
2019/12/26 リンク