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菊地成孔の『ラ・ラ・ランド』評:世界中を敵に回す覚悟で平然と言うが、こんなもん全然大したことないね
しかし、この曲とこの画像がリードするのは 「ミュージカル映画の俳優志望の人々」ではないだろうか? ... しかし、この曲とこの画像がリードするのは 「ミュージカル映画の俳優志望の人々」ではないだろうか? この辺りから、チャゼルマナーが、ゆっくりゆっくりと始動する。開始時に一発ヤラれてフラフラになっている観客の、機能停止した判断力を尻目に。 主人公は、「もう死んでいるも同然なジャズを蘇生させようとするジャズピアニスト」と「女優を目指す女性」の2人だ。 この2人のパンチ力も凄まじく、『セッション』の主人公2人のパンチ力アンサンブルを遥かに超える力で世界中の恋に飢えた(以下同文)の足元をクラックラにする。ゴズリング&ストーンの魅力は、3~50年代のMGMミュージカル→6~70年代のフレンチ・ミュージカルという「ミュージカル映画史」のツインピークス(まとめ乱暴だけど、チャゼルのまとめもこんな程度である)以降に散発された「ポストモダン・ミュージカル」のどの主人公カップルより魅力的だと言えるだろう。「主人
2017/03/06 リンク