エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
記事へのコメント0件
- 注目コメント
- 新着コメント
このエントリーにコメントしてみましょう。
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
夏の影
あおい はる 望まれたままに、あいしていたひとの瞳が星となり、はじけた。夏は、肺と、心臓を傷つけな... あおい はる 望まれたままに、あいしていたひとの瞳が星となり、はじけた。夏は、肺と、心臓を傷つけないように、すきまをぬって、熱をさしこんでくる。 焦燥すらも焼きつくして。 あのこが、学校の青いプールでみた、きみのまぼろしは、はかなげにゆれる蜃気楼よりもさらにたよりなく、はんぶん、透明だった。光をうしなったあのひとが、彼の頭蓋骨のひたいに、くちびるをつける。わたしのうえでは、夏をつかさどる怪物が、すこしずつ衰えてゆく肉体で、それでもいまは、餓えた獣の如く、必死に、生にしがみつくみたいに、律動をくりかえしている。 果てには、ある種ひとつの、世界の終幕があって、そしてまた、新しい世界の幕が上がり、わたしたちは、ぽろぽろと、ぽろぽろと、たいせつなもの、どうだっていいもの、あらゆるものを、とりこぼしながら、短命の小宇宙に身を寄せるのだ。 夏の影