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映画製作者が語る、香港の未来に募る危機感
香港映画『十年』では文化大革命の紅衛兵を想起させる少年団が、商店や書店を摘発するシーンが描かれて... 香港映画『十年』では文化大革命の紅衛兵を想起させる少年団が、商店や書店を摘発するシーンが描かれている(C)Photographed by Andy Wong, provided by Ten Years Studio Limited、新宿K’s cinema ほか全国順次公開 香港の街中で紅衛兵をイメージさせる制服を着た少年団と遭遇した。彼らは「よくない言葉」が書き込まれた紙を持ち歩きながら、商店や書店を見回っている。まるで文化大革命の時代にタイムスリップしたかのようだ。 これは香港の5人の監督によるオムニバス映画『十年』の中の第5話、「地元産の卵」の1シーンだ。だが、実際に映画が公開された直後、中国当局によって、銅鑼湾書店の関係者が連れ去られる事件が発生。本作は事件を予知していたのではないかと大きな話題を呼んだ。 2015年12月に香港の単館で上映された『十年』は、書店の事件もあり、同館