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「シン・ウルトラマン」=おっさんホイホイの理由
まず、この映画が持つ「おっさんホイホイ」性として指摘したいのは、テレビ版原作(1966~1967年)への... まず、この映画が持つ「おっさんホイホイ」性として指摘したいのは、テレビ版原作(1966~1967年)への忠実性である。 観る前に危惧したのは、(ありがちな)近未来的サイバー空間に映像が押し込められてしまうことだ。再放送で何度も見た、あの映像世界と離れてしまうこと。 しかし、それは杞憂に終わった。最新の技術を駆使しながらも、映像世界が、原作の延長線に置かれていた。 原作ではミニチュアセットとスーツで表現していたウルトラマンと怪獣の戦いを、CG(コンピューター・グラフィックス)で映像化したそうだが、絵面(えづら)にはアナログな昭和の匂いがぷんぷんする。 また、ウルトラマンのキャラクターデザインを手掛けた成田亨の意志を継いだという、ウルトラマンの姿が、とにかく惚れ惚れするほど美しい。 映画の公式サイトで、庵野秀明はこう書いている――「成田氏が望まなかった、眼の部分に覗き穴を入れない。成田氏が望ま
2022/06/03 リンク