宮沢賢治 『春と修羅』 - 青空文庫

わたくしといふ現象は 仮定された有機交流電燈の ひとつの青い照明です （あらゆる透明な幽霊の複合体） 風景やみんなといつしよに せはしくせはしく明滅しながら いかにもたしかにともりつづける 因果交流電燈の ひとつの青い照明です （ひかりはたもち その電燈は失はれ） これらは二十二箇月の 過去とかんずる方角から 紙と鉱質インクをつらね （すべてわたくしと明滅し みんなが同時に感ずるもの） ここまでたもちつゞけられた かげとひかりのひとくさりづつ そのとほりの心象スケツチです これらについて人や銀河や修羅や海胆は 宇宙塵をたべ または空気や塩水を呼吸しながら それぞれ新鮮な本体論もかんがへませうが それらも畢竟こゝろのひとつの風物です たゞたしかに記録されたこれらのけしきは 記録されたそのとほりのこのけしきで それが虚無ならば虚無自身がこのとほりで ある程度まではみんなに共通いたします （すべ

[gogatsu26]

“わたくしといふ現象は 仮定された有機交流電燈の ひとつの青い照明です”

[longroof]

"わたくしといふ現象は 仮定された有機交流電燈の ひとつの青い照明です"

[mswar]

@mswar777 ちなみにタイトルの「春と修羅」って、まず宮沢賢治の詩集からだと思うけど。そっちも中学くらいん時に、ものっそ好きだったのよな。はじまりがSF(とかまだ無い頃なハズなのに…)っぽい感じとか。

[tal9]

「この変態を恋愛といふ」

[otauwohikki]

“いかりのにがさまた青さ 四月の気層のひかりの底を 唾（つばき）し はぎしりゆききする おれはひとりの修羅なのだ”　　　/

[shantihtown]

“わたくしといふ現象は 仮定された有機交流電燈の ひとつの青い照明です （あらゆる透明な幽霊の複合体）”

[hirsato]

わたくしといふ現象は 仮定された有機交流電燈の ひとつの青い照明です (あらゆる透明な幽霊の複合体) 風景やみんなといつしよに せはしくせはしく明滅しながら いかにもたしかにともりつづける 因果交流電燈の ひとつ

[robeht]

この変態を恋愛といふ

[kaiteki61]

これは本で読みたいなぁ