台湾、中国にらみ兵役を1年間に延長 ウクライナ軍の抵抗を参考に：朝日新聞デジタル

台湾の蔡英文（ツァイインウェン）政権は27日、18歳以上の男性に義務づけてきた4カ月の兵役を1年に延長すると発表した。1年間の公告期間を経て、2024年1月から導入する。ロシアの侵攻を受けたウクライナ軍の抵抗や、中国による軍事圧力の増大を踏まえ、防衛力の強化が必要だと判断した。 蔡総統らの説明によると、訓練中の銃弾の発射数などを増やすほか、兵役対象者の生活に配慮し、兵役中の月給も最下級の兵員で現行の約3倍の2万台湾ドルまで引き上げる。軍事研究者は、改革により有事にすぐに投入できる兵員数が1・5倍に増えると分析する。 改革には、台湾で長期化してきた兵員不足も影響している。台湾の国防部が定める職業軍人数は21万人だが、現行は約18万人にとどまる。政権は今回の改革を通じ、有事にインフラの保護や後方支援を担わせる体制を強化し、職業軍人の不足を補いたい考えだ。 蔡総統は27日の会見で、「…