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アスリートの便を移植したら、運動能力がアップする?
アスリートの便を腸に移植すると、自らの運動能力を高められるかもしれない。そんな研究成果を米研究チ... アスリートの便を腸に移植すると、自らの運動能力を高められるかもしれない。そんな研究成果を米研究チームが科学誌ネイチャー・メディスンに報告した。 人の腸内には約1千種類、40兆個の細菌がいるとされる。細菌が腸内で作る群れは「腸内細菌叢(そう)(腸内フローラ)」と呼ばれ、健康状態や病気の発症に関連していることが分かってきた。潰瘍(かいよう)性大腸炎など、病気の治療に生かそうと、健康な人の便から抽出した腸内細菌を移植する「糞便(ふんべん)移植」の臨床研究も始まっている。 米ハーバードメディカルスクールのチームは今回、ボストンマラソンに出場した走者15人と、仕事で座っていることが多い10人の腸内細菌を比較。ランナーにはベイロネラ属の菌が多く、マラソン後に増えていた。 この菌をマウスの腸に移植すると、移植していないマウスより13%長く走れた。チームは、運動によって筋肉に発生した乳酸を菌が脂肪酸に変え