スナク英首相の意外な人事、キャメロン元首相が外相として政界復帰

英国のスナク首相はキャメロン元首相を外相に指名した。キャメロン氏は2010年から16年まで長期にわたり政権を担ったが、欧州連合（ＥＵ）離脱を問う国民投票の実施を決定した首相としてのイメージが今でも強く残る。 首相府が13日発表したところによると、ブレーバーマン内相の解任で空席となった内相のポストにクレバリー外相が就き、キャメロン氏はクレバリー氏の後任となる。英政界にとってはブレーバーマン氏解任だけでも衝撃的だが、キャメロン氏の復帰はこれをさらに別の次元に引き上げる。 スナク英首相、内相を解任－新外相にキャメロン元首相を指名 (1) スナク首相は、2010年にキャメロン政権を誕生させ、15年の総選挙で保守党が圧勝した際の原動力だった中道寄りの有権者の支持を集めようとしているのかもしれない。首相が党内右派をまとめようと１年前に起用したブレーバーマン氏の解任と同じ日にキャメロン氏指名が発表された