【米国市況】国債利回り低下、株反発－ドル軟調で円は147円台回復

この日は複数の金融当局者から慎重な発言が相次いだが、540億ドル規模の３年債入札で堅調な需要が示されたことが市場のセンチメントを支えた。７日には420億ドル規模の10年債入札を控える。 事前の予想通り、この日の金融当局者発言は、利下げは急がないことを示唆したパウエル米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）議長の見解に同調する内容となった。 ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は最近のインフレ率低下を評価した上で、金融当局はまだ目標に達していないと指摘。クリーブランド連銀のメスター総裁は、自身は利下げ開始を急いでいないことを示唆した上で、景気が想定通りに進展すれば「今年中に」連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）が利下げに踏み切る確信を得られると述べた。 ＦＨＮファイナンシャルのチーフエコノミスト、クリス・ロウ氏は「金融当局は年内に利下げを実施するとみられるが、すぐにではない」と語った。