ウォール街の空売り投資家受難－ミーム株巡る熱狂と規制強化が逆風

米エネルギー会社エンロンの破綻を予見し、いち早く空売りを仕掛けたことで名をはせたジム・チャノス氏は、資金調達がうまくいかず会社をたたんだ。 アンドルー・レフト氏は空売り投資家について、「死にゆく種」と自嘲気味に言う。やはり空売り投資家として知られるカーソン・ブロック氏でさえ、初のロング（買い持ち）オンリーのファンドを始めた。ウォール街の弱気派には最悪の時代だ。 さまざまな局面で打撃を受けてきた空売り投資家は、存在感が薄れるばかりだ。重力をものともしない米国株の強気相場や長引く規制の脅威、デイトレーダーの大群が、米ビデオゲーム小売りのゲームストップといったいわゆるミーム銘柄の株価をつり上げているためだ。

[gogatsu26]

“ニューヨーク証券取引所の元トップがかつて空売りトレーダーを「不快」で「米国らしくない」と評したことはよく知られている。”