バイサイドの１割がトレーディング外注化、市場は「転換点」到達か

これまで何年間もウォール街の秘密だったことがある。一部の運用会社がコスト削減で金融資産売買をバンク・オブ・ニューヨーク（ＢＮＹ）メロンなどに外部委託していることだ。 資産運用会社がトレーディング業務を外注化－高まるコスト圧力で ただ、この慣行がどれほど普及しているかは明らかでなかった。金融分析会社コーリション・グリニッチの調査によって、こうしたトレーダーが業界の新たな影の実力者に急浮上しつつあることが顕在化した。 全世界の103のバイサイド株式トレーダーで１割が、外部委託のトレーディングプラットフォームに手数料を支払っていると回答した。普及率は予想以上に高かった。 かつては雇用を奪うとして反発が目立ったが、今ではバイサイドのトレーディングデスクの補完とみなされている。また経費削減や技術シフト対応に向けた投資会社戦略の一環と考えられている。 コーリション・グリニッチの市場構造・技術担当シニア