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障害者でトランスジェンダーである私の「トイレをめぐる戦い」
小学校5年生になるまで、友達は学校でトイレに行けるのに、自分は行けないという事実に疑問を持ったこと... 小学校5年生になるまで、友達は学校でトイレに行けるのに、自分は行けないという事実に疑問を持ったことはなかった。身体に障害がある私は、その時々によって車椅子に乗っていたり、歩行器に寄りかかったり、松葉杖にしがみついたり、形はいろいろだったが、ちっぽけな存在でしかなく、みんなと違うルールが当てはめられていた。 日中にトイレに行きたくなると、保健室に行って、おなかが痛いと言う。すると母が迎えに来て私を家に連れ帰る。これはつまり、その時点で下校してしまうので、それ以降の授業は受けられないということを意味していた。 そうしたら、クラスの誰かに「どこに行っていたのか」とたずねられる可能性があった。それに対する答えは難しかった。幼稚園の頃からずっと、喉が渇いて、マンガが描かれたココアや、宇宙飛行士が使うようなパウチ入りの飲み物『カプリソーネ』を見るたびに、頭の中で何度も同じことを考えた。 今、これを飲ん
2017/05/07 リンク