健康保険証12月廃止 マイナ義務化、強引すぎる | 中国新聞デジタル

現行の健康保険証を廃止する期限の12月2日まで、残り3カ月を切った。マイナンバーカードに保険証の機能を持たせたマイナ保険証への一本化を図るためである。 政府は、あの手この手で普及に努めてきたが、マイナ保険証の利用率は7月時点で11%余りと低迷している。 国民の理解が進まない理由は二つある。一つはマイナ保険証が便利だと実感できていないことだ。現行の保険証でも事足りているのだから当然である。もう一つ、より重要なのは、病歴といったプライバシーに関わる情報流出の不安が拭い切れないことだ。 中国新聞など18の地方紙による合同アンケートでも、国民の抱える懸念が明らかになった。広島県在住の994人を含む1万2007人の有効回答を基にした結果が、2日の朝刊に掲載された。 現行の保険証を残し「マイナ保険証導入はやめて」「選択制に」という回答は、それぞれ4割前後に達した。逆に、政府の方針通り「現行の保険証をな